2014年6月16日月曜日

小さな存在ではありますが・・・

*今回長文になります。お付き合いください。

本日午後ご来館いただいた皆様、
お気付きでしたでしょうか?

受付カウンターの展示水槽がひとつ増えていたことに・・・。

(心霊写真のように、左奥に映り込んだ館長・・・)

話は、昨日(6/15)に遡ります。


昨日ご報告した、小川での採取作業の時のこと・・・。

玉網を使って水中を「ガサガサ」し、お目当ての魚たちを採取するわけですが、
当然、ゴミやら石ころやらが網の中に入ってきます。

そんな「いらないもの」の中から、
魚など必要なものを選り分けるのですが、

網の中の落ち葉や小石の中に混じって、



小さな二枚貝が入っているのに気づきましたwww


すでに展示している


マメシジミよりは若干サイズも大きく、若干肉厚な印象を受けます。
殻のフォルムも違いますね。

館長はじめ、スタッフ一同知見がなかったもので、
淡水二枚貝といえば・・・、ということで、
G大のI先生に画像をメールしてご教授頂きましたw

さっそく返信いただいた鑑定の結果は、

↓↓↓



ドブシジミ(の仲間)ということでした!!

先生の言葉をそのまま引用させていただくと、

「ご依頼の写真ですが,ドブシジミ類です.
マルスダレガイ目ドブシジミ科で,マシジミなどとは別科です.
ドブシジミとマメシジミの分類は混乱しているのが現状ですが,
形態的にはあきらかにドブシジミの仲間です.
あと.マメシジミは大きくても6,7mm程度といわれています.
殻頂が中央に寄っており,貝殻が白黄色で半透明,かつ光沢があります.
また,殻頂部分の絞り具合(何と言ったらいいんでしょうか,ギュッと頂きに向かって絞り込ま
れている感じです)がドブシジミの特徴です.
目録を見たのですが,
北海道にはエゾドブシジミSphaerium miyadii Mori,1933が生息しているようです」

改めてマジマジと見てみると、
乳白色の貝殻と、ご指摘の「ギュッと絞り込まれている感じ」が
なかなか美しいフォルムだと思います。

インターネットで検索してみると、
マメシジミよりは目に付きやすいのか、情報が多くありますね。
多くは水田や水路などからの発見が多いようです。

正体が判明しましたので、
さっそく説明書きをつけて展示しましたw

マメシジミと並んで、ワイングラスで♪

下から覗き込んでいただくと、

 こんな感じ♪

こんな彼らは、
私たち人間の活動においては、何の存在価値もないのでしょうが、
生態系の中では、何かしらの役割を果たしているのでしょう。

人知れず、ひっそりと暮らしている彼らの存在に、
なぜだが愛着がわくのは私だけでしょうか??

小さな存在ではありますが、
新たな生き物との出会いは、やはり嬉しいものであり、
その存在を多くの方に紹介するのは、当館の社会的使命の一つでもあると思っています。
また一種展示生物が増えたことも、喜ばしいことですしねw
 
(マメシジミやらドブシジミやらを喜んで展示している水族館もなかなかないでしょう・・・)

「最大殻長10ミリほどですが,卵胎生で2mm近い巨大な稚貝を産みます.
ですのでカワシンジュガイなどと違ってホスト魚が必要ありません.」
ということですので、ジュニアの誕生にも期待したいですね♪

小さな水槽(ワイングラスですが)で展示している、
小さな存在かもしれませんが、

ご来館の際には、是非お見逃しなく!!


ご教授いただいたI先生、ありがとうございました <m(__)m>

(T.N.)

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