2018年4月30日月曜日

春の川遡るキュウリウオ

ゴールデンウィークに入り,一気に春めいてきた標津町。
ご存知のとおり,春はシロザケ稚魚や銀毛ヤマメなどが降海する季節。
ですが,春になると逆に川を遡る魚たちもいます。
意外にも,道内で海釣りの対象魚であるキュウリウオは,そんな魚の1つ。

以前,春季に道内某河川で銀毛ヤマメの調査を行っていたところ,



河口に近い下流域で,ヤマメやウグイとは違う魚の群れを見つけました。


見つけた魚の群れ

↓↓↓

「何の魚かな~?」と思い試しに捕獲してみると,繁殖のため遡上したキュウリウオでした。


キュウリウオ親魚 
*調査対象外のため,捕獲したキュウリウオは全てリリース

本種はワカサギやチカと同じキュウリウオ科に属し,野菜のキュウリに似た匂いがする食用魚として知られています。北太平洋沿岸など,北半球の冷涼な地域に広く分布する沿岸性魚類ではありますが,春になると成熟魚は河川に遡上し産卵します(ただし,北米では淡水域で一生を過ごす集団も存在する)。

今春も,標津の前浜で獲れたキュウリウオを館内水槽で展示しております。
キュウリウオは当館の脇役的存在ではありますが,見た目もなかなか綺麗な魚かと思いますので,ご来館の際には彼らにもご注目ください!



(地域おこし協力隊サーモン科学館支援員:T. T.)

4/28~5/6「サーモンパーク春まつり」開催中!

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